「全負荷型蓄電池」と
「特定負荷型蓄電池」って
どう違うの?
災害時や停電した時に使えると思っていた家電が使えない!
停電時に想定していた動作が起こらず生活に困らないくてもいいように、「全負荷型」と「特定負荷型」の違いを知って、もしもの自体に備えておきましょう!
今回は蓄電池の「全負荷型」と「特定負荷型」の違いについて、解説いたします。
「全負荷型」と
「特定負荷型」の違い
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蓄電池の機能の一つに停電時の電力供給があります。その機能が、どのくらいの範囲をカバーしているかを表すのが、
「”特定負荷型”蓄電池」と「”全負荷型”蓄電池」の違いとなります。
蓄電池における負荷は、分電盤の回線にあたります。
回線には、いくつかのコンセントが割り振られています。そのため、”どれだけの範囲をカバーするか”が、蓄電池の重要な機能の一つになっております。
全負荷型
特定負荷型
「全負荷型」の特徴
電力会社との契約内容にもよりますが、ほとんどの一般家庭で60Aまで、全ての部屋で電気を使用することが出来るタイプです。
多くても60A〜10kVAという契約なため、お家の全ての部屋やコンセントから電気を使用することが可能です。
全負荷型のメリット
- 200V対応の商品が多いため、停電時でもエアコンや電子レンジ・IHコンロ・エコキュートをご利用いただけます。
- ご家庭の全部屋・コンセントを使用することが可能
- 停電・災害時でも、ほぼ普段通りの生活ができる。
- 充放電できる出力や容量が特定負荷型に比べて高い商品が多い。
ポイント
- オール電化のご家庭
- 二世帯以上住んでいるご家族
- 全館空調を利用している
- ペットがいるご家庭
「特定負荷型」の特徴
事前にご指定いただいた特定エリアにて、電気を使用することが可能です。
商品によりご利用可能なアンペア数は異なりますが、15〜20A(約1~2回路)までの回路を選択可能です。
「停電時にどの部屋の電気を使えるようにするか」が選ぶ際のポイントとなります。
ムダな電気の消費を抑えられるため、全負荷型よりも長時間電気を使うことができます。
全負荷型のメリット
- 生活に必要最低限の電力を指定できる。
- 特定の部屋のみ電気が使用可能なため、長時間電気を使うことができる。
- 機器がコンパクトなため、家の中に設置ができる。商品代や工事費が比較的安い。
- 停電・災害時でも、ほぼ普段通りの生活が出来る。
ポイント
- ガスと併用しているご家庭。
- 導入費用を抑えたい。
- 停電時は最低限の電気が使用できれば良い。
- 一世帯のご家庭。
まとめ
上記の内容を簡単にまとめると以下のようになります。
全負荷型 | 特定負荷型 | |
---|---|---|
使える範囲(停電時) | 全ての部屋(例外あり) | 限定的 事前に選択した部屋 |
200V対応 | 対応している場合が多い | 対応していない場合が多い |
容量 | 高い商品がある | 少なめ |
値段 | 高価 | 比較的安価 |
大きさ | 大きい | コンパクト機種あり |
どのくらいの範囲をカバーできるかが、主な違いとなります。
しかし、現在は全負荷型蓄電池が多機能化されており、
HEMSとの連携や、AI機能が付いているなど。様々な負荷機能があり、その蓄電池に何が出来て何が出来ないかを知ることが大切です。